Futebol Clube de Arouca
フレイタ山地から望遠で見た町の中心部。中央が本拠地エスタディオ・ムニシパル・デ・アロウカ(2021年)
パイヴァ川の峡谷に架かる長さ516メートルの歩行者用吊り橋「516アロウカ」(2021年)
町の中心に建つアロウカ修道院の外観(2021年)
写真: Vitor Oliveira from Torres Vedras, PORTUGAL(2021年)・CC BY-SA 2.0・Commons / Hyméros(2021年)・CC BY-SA 4.0・Commons / Lídia Maria Faria(2021年)・CC BY-SA 4.0・Commons(いずれもトリミング加工)
ポルトガル北部、ポルトの南東の山あいにある人口2万人ほどの町アロウカを本拠とするクラブ。長く地方リーグで戦っていたが、2006年からの7年間で4度の昇格を重ねて2013年に初めて1部に到達し、2015-16シーズンには5位でヨーロッパリーグにも出場した。2024年夏に福井太智がバイエルンからのレンタルで加入し、2025年2月に完全移籍。中盤の主力としてプレーしている。
📅 クラブ紹介(歴史・街・スタジアムなど)は2026年11月5日時点の情報です(出典35件)。試合・順位・今季成績は毎日自動で更新しています。
2026-27シーズンのプリメイラ・リーガで5位(18チーム中・勝ち点20)順位表 →
今季成績は2026-27シーズン(7月1日以降)の公式戦すべての合計です。
クラブ公式サイトによると、1952年12月25日に「ジナジオ・クルーベ・デ・アロウカ」として創設され、その後アヴェイロ地区のサッカー協会に加盟して現在の「フトゥボル・クルーベ・デ・アロウカ」に改称した(改称の年は公式サイトが1964年、ポルトガル語版Wikipediaは1967年としている)。英語版Wikipediaは創設を1951年としているが、クラブは公式に1952年を掲げ、2025年12月25日には「73歳」の誕生日を祝っている。歴史的にFCポルトとのつながりが深く、ポルトの40番目の提携クラブ(フィリアル)だった。
創設から半世紀ほどはアヴェイロ地区の地方リーグが主戦場だった。2006-07シーズンに地方リーグを制して4部(当時の3部リーグ「テルセイラ・ディビザン」)に昇格すると、2007-08シーズンにその4部で優勝、2009-10シーズンには3部(当時の「セグンダ・ディビザン」)で優勝して2部へ上がった。2011年に就任した「昇格請負人」ヴィトール・オリヴェイラ監督のもと、2012-13シーズンに2部で2位に入り、7年間で4度目の昇格となる初の1部(プリメイラ・リーガ)入りを決めた。
1部では2015-16シーズンにリト・ヴィディガル監督のもとで5位に入り、クラブ史上初めてヨーロッパリーグの出場権を獲得。2016年夏の予選3回戦でオランダのヘラクレス・アルメロをアウェーゴールの差で破ったが、プレーオフでギリシャのオリンピアコスに延長戦の末に敗れた。翌2016-17シーズンは17位で2部へ降格し、2018-19シーズンには3部(カンピオナート・デ・ポルトガル)まで落ちた。
そこから立て直しは早かった。新型コロナの影響で打ち切られた2019-20シーズンの3部で昇格を決め、2020年に就任したアルマンド・エヴァンジェリスタ監督のもと、2020-21シーズンは2部3位から昇格プレーオフでリオ・アヴェを破って1部へ復帰した。2022-23シーズンには再び5位に入り、リーグカップ(タッサ・ダ・リーガ)でもクラブ初の準決勝に進出。2023-24シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグ予選3回戦ではノルウェーのブランに合計3-4で敗れた。
2023-24シーズンはスペイン人FWラファ・ムヒカがリーグ戦20得点を挙げて7位に入り、ムヒカは翌夏にカタールのアル・サッドへ移籍した(移籍金1,000万ユーロと発表)。2024年10月に就任したヴァスコ・セアブラ監督のもとで2024-25シーズンは12位、2025-26シーズンは8位。セアブラ監督は2026年10月に違約金を支払ったリオ・アヴェへ去り、元ルイス・カストロ監督のアシスタントだったヴィトール・セヴェリーノが後任に就いた。
愛称: ロボス(Lobos、ポルトガル語で「狼たち」) / アロウケンセス(Arouquenses、「アロウカの人々」)
| シーズン | リーグ | 順位 | トピック |
|---|---|---|---|
| 2021-22 | プリメイラ・リーガ | 15 | 4シーズンぶりの1部で残留。エヴァンジェリスタ監督体制2年目[5][10] |
| 2022-23 | プリメイラ・リーガ | 5 | クラブ最高タイの5位でカンファレンスリーグ予選の出場権を獲得。リーグカップはクラブ初の準決勝進出[5][11][28] |
| 2023-24 | プリメイラ・リーガ | 7 | カンファレンスリーグは予選3回戦でブラン(ノルウェー)に敗退。シーズン途中にダニエル・ラモスからダニエル・ソウザへ監督交代。ラファ・ムヒカがリーグ戦20得点[1][5][12] |
| 2024-25 | プリメイラ・リーガ | 12 | 福井太智がバイエルンからレンタルで加入した最初のシーズン(2025年2月に完全移籍)。10月にヴァスコ・セアブラ監督が就任[1][8][14] |
| 2025-26 | プリメイラ・リーガ | 8 | 福井太智が公式戦35試合4得点5アシストを記録[1][9][18] |
多くのクラブを1部へ導いた「昇格の専門家」。2011年9月に就任し、2012-13シーズンにクラブ史上初の1部昇格を果たした。[1][29]
2部時代の2シーズンでリーグ戦62試合43得点。1部初昇格を決めた2012-13シーズンは公式戦27得点を挙げ、クラブの通算得点ランキングでも首位に名前が挙がる。[1][26]
初の1部挑戦となった2013年に加入し、2022年に復帰。2度の在籍で公式戦222試合14得点を記録し、クラブ最多出場とされる。2026年1月に退団した。[1][25]
1部3年目の2015-16シーズンにクラブ最高の5位へ導き、初のヨーロッパリーグ出場を実現。2017年2月にマッカビ・テルアビブへ移った。[1][27]
2部に復帰したばかりのクラブを1年で1部へ戻し、2022-23シーズンには5位とリーグカップ初の準決勝進出を果たした。[1][2][28]
バルセロナでのプレー経験を持つ。2023-24シーズンにリーグ戦20得点を挙げ、2024年夏に移籍金1,000万ユーロでアル・サッドへ移籍した。クラブ通算37得点は歴代2位とされる。[1][12][30]
2021年にブラガからのレンタルで加入し、3シーズンのレンタルを経て2024年に完全移籍。右サイドバックで主将を務めている。[1][31]
ポルトの南東、山々に囲まれたアルダ川の谷にある町。行政上はアヴェイロ県に属するが、ポルト都市圏の一員で、住民の暮らしや経済はポルトとのつながりが強い。市の面積は約329平方キロメートルあるが、中心のアロウカの町(ヴィラ)の人口は5,000人ほど。人口は1950年の約2万6,000人をピークに少しずつ減っている。
市の全域が「アロウカ・ジオパーク」で、2009年4月に欧州ジオパークネットワークと世界ジオパークネットワークに加盟した(現在はユネスコ世界ジオパーク)。地質遺産は41か所のジオサイトにまとめられ、そのうち「ペドラス・パリデイラス」や生痕化石の産地などは国際的にも重要な価値を持つとされている。
観光の目玉は、パイヴァ川の峡谷沿いに約8.7キロ続く木道「パイヴァ川の遊歩道(パサディソス・ド・パイヴァ)」と、その峡谷に架かる歩行者用吊り橋「516アロウカ」だ。遊歩道は2015年6月に開業し、最初の2か月半で20万人以上が訪れた。吊り橋は長さ516メートル、川面からの高さ約175メートルで、2021年5月に一般公開され、開業時には世界最長の歩行者用吊り橋として話題になった。
町の中心には10世紀に起源を持つアロウカ修道院が建つ。13世紀にポルトガル王サンシュ1世の娘マファルダが修道女として入り、シトー会の有力な女子修道院として栄えた。マファルダは1792年に列福され、毎年5月2日の市の祝日は聖マファルダを記念する日になっている。
町の中心部の運動施設が集まる一角にある市営スタジアムで、クラブがまだ地方リーグにいた2006年に完成した。それまで観客席のない練習場だった場所に、屋根付きのメインスタンドを備えたスタジアムが建てられ、クラブが上位リーグのライセンスを得る助けになった。
初の1部昇格を受けて改修・拡張が進められ、2013年7月に向かい側のスタンドを加えた姿で1部デビューを迎えた。収容人数は英語版Wikipediaなどが5,600人とする一方、スタジアム専門サイトのStadiumDBは5,000人としており、資料によって差がある。背後に山並みが迫る、山あいの町らしい小さなスタジアムだ。
1971年に、当時FCポルト会長でアロウカ出身のアフォンソ・ピント・デ・マガリャンイスの支援で造られたグラウンドが最初の本拠地。現在は下部組織が使っている。
クラブの愛称は「ロボス(狼たち)」。アロウカの人々を指す「アロウケンセス」とも呼ばれる。人口2万人ほどの町のクラブで、スタジアムも5,000〜5,600人規模と、1部では小さな部類に入る。
アロウカは歴史的にFCポルトとの結びつきが強く、ポルトの40番目の提携クラブ(フィリアル)だった。2006年の新スタジアムの開場式でもFCポルトとの試合が行われている。
日本からは欧州の主要空港で乗り継いでポルト空港へ。アロウカに鉄道は通っておらず、ポルトからは道路で60キロ前後(経路検索サービスの目安)で、車か路線バスで向かう。
アロウカはポルト都市圏の公共交通網「UNIR」の対象地域で、ポルト都市圏共通の交通カード「アンダンテ」でバス・鉄道・地下鉄を乗り継げる。ただし本数は多くないため、時刻表は事前に確認したい。スタジアムはアロウカの町なか、アルダ川の谷の運動施設が集まる一角にある。
クラブ紹介は 2026年11月5日 時点の調査です。試合・順位・成績のデータ提供: API-Football。エンブレムはクラブの識別のために表示しています(権利は各クラブに帰属)。