リーグの順位表は、毎週見る。 でも、個人ランキングの上のほうを、上から順に読むことは少ない。
読んでみた。 9月21日時点、欧州の各リーグは4〜7節を消化したところだ。 その個人ランキングの上のほうに、日本人の名前が4つあった。
まず、得点王。
鈴木唯人は4試合で4ゴール。 ブンデスリーガの得点ランキングは4得点で5人が並んでいて、シック、オリセ、ティーツ、エブヌタリブ、そして鈴木だ。 違うのは、撃った数だ。 シックは15本、オリセは14本、ティーツは13本、エブヌタリブは10本のシュートで4点。鈴木は7本で4点。枠内は5本。 7本撃って4本入れている。
8月30日のブレーメン戦で、29分、48分、55分。ハットトリックの評点は9.50。 9月19日のフランクフルト戦では、48分に同点ゴール。この試合の評点は8.02。 4試合の平均評点7.76は、ブンデスリーガで8番目に高い。
フライブルクは開幕4試合で3勝1分、12得点3失点の3位。 6月に「まだ、ほとんどの人が知らない」と書いた男は、3か月で得点ランキングのいちばん上に名前を置いた。
次に、アシスト王。
鎌田大地は、プレミアリーグで3アシスト。 こちらも5人が並ぶ。グロス、ジョアン・ペドロ、エバニウソン、ガクポ、そして鎌田。 違うのは、チームの状況だ。
クリスタル・パレスは5試合で1勝1分3敗、15位。 リーグ戦で挙げた得点は6つ。そのうち3つが、鎌田のアシストから生まれている。 9月5日のフルアム戦で77分、チルウェルの決勝点。 9月12日のイプスウィッチ戦では14分と75分に2つ。それでも2-3で負けた。
443分。5試合450分のうち、ベンチにいたのは7分だけだ。 アシストの半分をひとりで出しているチームが、下から6番目にいる。
そして、インターセプト王。
佐野海舟は、ブンデスリーガでインターセプト15本。単独1位だ。2位はドルトムントのアントンで13本。 4試合すべてに先発、358分。 5月に「どこで攻撃を覚えるのか」と書いた。 答えは、数字で返ってきた。
アシストが2つ。9月6日のHSV戦で19分、ベッカーの先制点。9月19日のグラッドバッハ戦で78分、マルテルのゴール。 2アシストはリーグ5位タイ。パス成功率91.0%は、100本以上のパスを出した124人の中で12番目に高い。 奪う男が、出す男になり始めている。
マインツは4試合で2勝1分1敗の6位。10得点のうち2つに佐野が絡んだ。
最後に、22歳。
福井太智は、ポルトガルのアロウカで7試合すべてに先発した。619分。 プリメイラ・リーガのミッドフィルダー155人の中で、出場時間は2番目に長い。7試合すべてに先発したミッドフィルダーは、リーグ全体で15人しかいない。 アロウカで福井より長くピッチにいたフィールドプレーヤーは、フォンタンとエスガイオの2人だけだ。
数字は、1位ではない。 インターセプト15本はリーグ3位タイ。キーパス12本は7位。パス367本は17位。 ひとつだけ突き抜けた数字がない代わりに、守備と組み立ての両方で上位にいる。 9月19日、アウェーのスポルティング戦。2-2の引き分けで、キーパス4本、インターセプト4本、評点7.15。
2004年7月生まれの22歳。代表歴はU-20まで。 アロウカは7試合で3勝2分2敗の5位にいる。
4人のうち3人は、9月の日本代表に名前がある。 福井はない。
得点王とアシスト王とインターセプト王は、これから節を重ねるたびに入れ替わる。 7試合全部に出た22歳の数字だけは、入れ替わらない。積み上がるだけだ。
順位表の上のほうを、来週も読む。
