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冨安 健洋
· DF

冨安健洋が選んだ道——アーセナルを去り、W杯をつかむまで

2026年5月22日 リリース·独自記事

移籍の理由が「出場時間の確保」だと聞いて、最初に思ったのは、それはつまり「生き残り」の話だということだ。

トッププレーヤーの言葉の裏には、たいていもっと切実な何かが隠れている。華やかな移籍先への野心ではなく、ピッチに立ち続けるための、静かな、しかし必死の判断。冨安健洋のアヤックス移籍は、そういう種類の決断だったと思う。

アーセナルで過ごした4年間は、才能の証明であると同時に、負傷との長い戦いでもあった。

膝、足首、太もも——部位は変わっても、記録されているのはケガの名前ばかりだ。それがピッチの上でどれほど孤独なことか、走ることを生業にしてきた人間には骨身にしみる。ボールを蹴れない日が続くということは、単に試合に出られないということではない。自分の身体が自分のものではなくなる感覚、それが積み重なっていく時間の重さは、外から眺めているだけでは分からない。

プレミアリーグという最高峰のステージで先発を勝ち取っても、そのポジションが気づけばなくなっている。ベン・ホワイトが右サイドバックに定着し、チームが昨シーズンリーグ制覇を達成した頃には、冨安の出場機会はほぼ消えていた。27歳。W杯イヤーを迎えるには、決定的に時間が足りなかった。

だから今冬のアヤックスへの移籍は、後退ではない。

アーセナルからエールディヴィジへ——クラブの規模だけ見れば確かに格下に映る。だが選手にとってのキャリアは、ブランド名で測れるものではない。必要なのは、試合だ。ピッチに立ち続けること。体に語りかけ、感覚を研ぎ澄ませ、コンディションを言葉ではなく実績で証明すること。

bet365ニュース(オランダ版)は、冨安の代表入りを「決して当然ではなかった」と評している。その通りだろう。でも逆に言えば、本人はそれを誰よりもわかっていたはずだ。移籍の時点で目標を「出場時間の確保とW杯代表入り」と定めていたのなら、それは願望ではなく逆算だ。

春までに試合を積み重ね、森保一に「使える」と思わせる状態を作る。そのためのアヤックス。そのためのエールディヴィジ。

今回の日本代表最終26人には、エールディヴィジ組が5人並んでいる。アヤックスから板倉滉と冨安、フェイエノールトから渡辺剛と上田綺世、NECから小川航基。オランダのリーグが日本代表の主要な供給源になっている現実は、欧州の中堅リーグが日本人選手のキャリアに果たしている役割を静かに示している。

一方で、三笘薫と南野拓実の名前がリストにない。怪我のため、本大会に間に合わない見込みだという。実績で言えば代表の核となるはずだった二人が欠ける。その穴は、数字では測りきれない。

そしてもう一人——長友佑都、39歳。5度目のW杯。もはや語るべき言葉が見当たらないほどの話だが、冨安の話をしていると、この二人の対比が浮かぶ。長友がW杯に出場し始めた頃、冨安はまだ少年だった。それが今、同じグループFのピッチで並び立つかもしれない。

日本は6月14日にオランダと初戦を迎える。ホームとも言えるアヤックスのお膝元で、冨安はいったい何を感じるだろう。

それは想像するしかないが、少なくともこれは言える。

冨安健洋がアヤックスを選んだのは、サッカーを続けるためだった。代表を諦めないためだった。その選択が実を結んだ今、彼はW杯のピッチに立つ権利を、実力で手繰り寄せた。

与えられたのではなく、取りにいった。そこに、この移籍の意味がある。

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引用元の海外メディア記事

出典・参考文献

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**直接引用部分** 「決して当然ではなかった」——bet365ニュース(オランダ版)、記事タイトル「冨安、W杯目標達成の裏側」、2026年5月14日付。冨安の代表招集に対する評価として引用。 **間接引用部分** - 冨安のアヤックス移籍の背景に「出場時間の確保とW杯代表入り」という目標があったという記述(原記事)を、本文中で「移籍の時点で目標を定めていた」という形で言い換えて引用 - エールディヴィジ組5選手(板倉滉・冨安健洋=アヤックス、渡辺剛・上田綺世=フェイエノールト、小川航基=NEC)の代表選出について、原記事の記述を要旨として取り上げた - 三笘薫・南野拓実の怪我によるメンバー外について、原記事の記述を引用 - 長友佑都(FC東京、39歳)の5度目のW杯出場見込みについて、原記事の記述を引用 - 日本のグループF対戦日程(6月14日オランダ、21日チュニジア、26日スウェーデン)のうち、コラムに関連する初戦の日付のみ引用 **参考情報の使用** - 冨安健洋の現所属クラブ(アヤックス)および移籍時期(2025年〜現在) - アーセナル在籍期間(2021〜2025年) - W杯出場回数(2回目) - 生年月日から導いた年齢(27歳) **筆者の解釈・分析** - アーセナルでの負傷歴とその「孤独さ」に関する身体感覚を伴う描写は筆者独自の見解 - ベン・ホワイトの台頭とアーセナルでの出場機会消滅という流れは、参考情報のクラブ歴を踏まえた筆者の解釈 - アヤックス移籍を「後退ではなく逆算」と捉える見方は筆者独自の分析 - エールディヴィジが日本代表の「主要な供給源」になっているという文脈整理は筆者の視点 - 長友と冨安の世代的対比(「長友がW杯に出場し始めた頃、冨安はまだ少年だった」)は筆者独自の記述 - 「与えられたのではなく、取りにいった」という締めの解釈は筆者独自の見解

※ 事実関係は引用元の海外メディア記事に基づきます。引用ルールや著作権の取扱いについては 編集ポリシーをご覧ください。

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