Aston Villa Football Club
ゴール裏スタンド、ホルテ・エンドのレンガ造りの外観
ヴィラ・パークと同じアストン地区にある歴史的な邸宅、アストン・ホール
バーミンガム中心部のヴィクトリア・スクエア。奥はドーム屋根のカウンシル・ハウス(市庁舎)
写真: Anthony Foster(2024年)・CC BY-SA 2.0・Commons / Anthony Foster(2024年)・CC BY-SA 2.0・Commons / Ian S(2021年)・CC BY-SA 2.0・Commons(いずれもトリミング加工)
イングランド第2の都市バーミンガムの北部、アストン地区を本拠とする1874年創設の古豪。フットボールリーグの創設メンバーで、1982年には欧州チャンピオンズカップを制した。2025-26シーズンにヨーロッパリーグを制して30年ぶりの主要タイトルを手にし、2026年8月には日本代表GK鈴木彩艶がクラブ史上初の日本人選手として加わった。
📅 クラブ紹介(歴史・街・スタジアムなど)は2026年11月5日時点の情報です(出典33件)。試合・順位・今季成績は毎日自動で更新しています。
2026-27シーズンのプレミアリーグで10位(20チーム中・勝ち点12)順位表 →
今季成績は2026-27シーズン(7月1日以降)の公式戦すべての合計です。
1874年、アストン・ヴィラ・ウェズリアン礼拝堂に集うクリケット仲間がサッカーのクラブを立ち上げたのが始まり。クラブ名は礼拝堂の近くにあった交差点「ヴィラ・クロス」に由来する。1886年に就任したスコットランド出身のジョージ・ラムジーのもとでパスをつなぐサッカーの先駆けとなり、1888年にはクラブの理事ウィリアム・マクレガーの呼びかけでフットボールリーグが誕生。ヴィラはその創設メンバーになった。
ヴィクトリア朝からエドワード朝にかけてが最初の黄金期。1887年にミッドランズのクラブとして初めてFAカップを制し、1896-97シーズンにはリーグとFAカップの2冠を達成。1897年に現在のヴィラ・パークへ移り、1910年までに6度のリーグ優勝を重ねた。1930-31シーズンに記録したリーグ戦128得点は、いまもイングランド1部の最多記録として残る。1936年に初めて2部へ降格したが、1957年には7度目のFAカップ優勝を果たした。
1960年代に入ると経営難と迷走が続き、1970年にはクラブ史上初めて3部まで転落した。1974年に就任したロン・サンダース監督のもとで1部に戻ると、2度のリーグカップ優勝を経て1980-81シーズンに71年ぶりのリーグ優勝。翌1982年2月にサンダースが退任し、アシスタントのトニー・バートンが後を継ぐと、5月のロッテルダムでの決勝でバイエルン・ミュンヘンを1-0で破り、欧州チャンピオンズカップを制覇。同年のUEFAスーパーカップではバルセロナにも勝った。
1992年にはプレミアリーグの創設メンバーとなり、1994年と1996年にリーグカップを制した。しかし2016年、プレミアリーグで初めての降格を経験。2019年のチャンピオンシップ昇格プレーオフ決勝でダービー・カウンティを2-1で破って1部に戻り、同年からナセフ・サウィリスとウェス・エデンズらの投資会社V Sportsがクラブを所有している。
2022年10月に就任したウナイ・エメリ監督のもとで急成長し、2023-24シーズンに4位に入って1982-83シーズン以来となるチャンピオンズリーグ出場権を獲得。2024-25シーズンはCL準々決勝まで勝ち上がった。2025-26シーズンには2026年5月20日のヨーロッパリーグ決勝(イスタンブール)でSCフライブルクを3-0で下し、1996年以来30年ぶりの主要タイトルを獲得。エメリにとっては大会最多となる5度目のEL制覇だった。2026年8月のUEFAスーパーカップではパリ・サンジェルマンに1-2で敗れている。
エンブレムエンブレムに描かれているのは、後ろ足で立ち上がる獅子(ライオン・ランパント)。1880年までに、スコットランド出身のマクレガーとラムジーが、スコットランドの獅子を刺繍した黒いシャツを導入したのが起源とされる。2007年の改訂で1982年の欧州制覇を示す星が加わり、伝統のモットー「PREPARED(備えあり)」は2016年の改訂で外された。2024年5月には盾形のエンブレムに戻っている。クラブカラーのクラレットとスカイブルーは、1886年11月のクラブの議事録に「チョコレート色と空色のシャツ」の提案が記録されており、このチョコレート色がのちにクラレットになった。
愛称: ヴィランズ(The Villans) / ライオンズ(The Lions)
| シーズン | リーグ | 順位 | トピック |
|---|---|---|---|
| 2021-22 | プレミアリーグ | 14 | シーズン途中の2021年11月にスティーヴン・ジェラードが監督に就任[1][4] |
| 2022-23 | プレミアリーグ | 7 | 2022年10月にエメリ監督が就任し、残留争いから7位まで浮上。ヨーロッパカンファレンスリーグ出場権を獲得[4][6] |
| 2023-24 | プレミアリーグ | 4 | 1982-83以来のCL出場権を獲得。ヨーロッパカンファレンスリーグは準決勝でオリンピアコスに敗退[1][4][6] |
| 2024-25 | プレミアリーグ | 6 | チャンピオンズリーグ準々決勝でパリ・サンジェルマンに合計4-5で敗退。FAカップ4強[3][4][6] |
| 2025-26 | プレミアリーグ | 4 | ヨーロッパリーグ優勝(決勝でSCフライブルクに3-0)。1996年以来30年ぶりの主要タイトル[3][4][5] |
選手生活のすべてをヴィラで過ごし、公式戦531試合244得点でクラブ史上最多得点記録を持つ。加入1年目の1920年にFAカップを制し、1926年から主将を務めた。[1][7]
1957年のFAカップ決勝でマンチェスター・ユナイテッドから2得点を挙げ、7度目の優勝の立役者に。1961年の第1回リーグカップ決勝でもゴールを決めた。[8]
3部転落から1部復帰までの苦しい時代を支えた左サイドバック。公式戦660試合(資料により659試合)に出場し、クラブ史上最多出場記録を持つ。1975年のリーグカップ優勝メンバー。[1][9]
2部から1部へ引き上げ、1975年と1977年にリーグカップを制覇。1980-81シーズンには71年ぶりのリーグ優勝に導き、翌年の欧州制覇の土台を築いた。[10]
3度の在籍で通算453試合に出場した司令塔。1980-81シーズンのリーグ優勝と1982年の欧州チャンピオンズカップ制覇を中盤から支え、ファンの間で歴代最高の選手の一人に数えられる。[12]
1980-81シーズンにリーグ戦20得点で得点王タイとなり優勝に貢献。1982年の欧州チャンピオンズカップ決勝では、バイエルン・ミュンヘン戦の決勝ゴールを決めた。[11]
公式戦323試合に出場したセンターバック。ファンからは「神(God)」と呼ばれ、1993年にPFA年間最優秀選手賞を受賞。1994年と1996年のリーグカップ優勝に貢献した。[13]
残留争いをしていたチームを引き継ぎ、2年目で4位に入り、1982-83シーズン以来のCL出場へ導いた。2025-26シーズンにはヨーロッパリーグを制し、クラブに30年ぶりの主要タイトルをもたらした。[5][6]
日本だと広島市(約117万人)くらいの規模
ロンドンの北西およそ160キロにある、「イギリス第2の都市」と呼ばれる街。単独の自治体としてはイングランドで最も人口が多い。
産業革命の時代には、数えきれないほどの小さな工房と熟練職人が経済を支え、「千の職業の街」と呼ばれた。市内には運河網が張り巡らされ、宝飾品の工房が集まるジュエリー・クォーターでは1855年に世界初の人工プラスチックが発明された。大学が5校あり、ロンドン以外ではイギリス最大の高等教育の拠点でもある。
多様な背景を持つ人々が暮らす街で、2021年の国勢調査ではアジア系の住民が約31%を占めた。
ヴィラ・パークがあるアストン地区は、市中心部のすぐ北西に位置する下町。もとは独立した教区で、1911〜12年にバーミンガム市に編入された。歴史的な邸宅アストン・ホールなどの名所があり、ロックバンド、ブラック・サバスのオリジナルメンバーが育った場所としても知られる。
1897年4月17日、娯楽施設アストン・ロワー・グラウンズの跡地に開場し、こけら落としのブラックバーン・ローヴァーズ戦は3-0で勝利した。以来120年以上にわたってヴィラの本拠地であり続けている。FAカップ準決勝の開催は55回で全スタジアム最多。1966年W杯では3試合、EURO96では4試合が行われ、1999年にはUEFAカップウィナーズカップ決勝の舞台にもなった。最多観客記録は1946年のFAカップ準々決勝で入った76,588人。
南側のゴール裏「ホルテ・エンド」は1994〜95年に2層式で建て直され、完成当時はイギリス最大のゴール裏スタンドだった。メインスタンドにあたるトリニティ・ロード・スタンドは2001年に新しくなった。北スタンドは大規模改修のため2026-27シーズンの間は閉鎖されており、完成後は収容人数が5万人を超える計画だ。
U-18とU-21は、バーミンガム郊外ノース・ウォリックシャーにある練習場ボディムーア・ヒースを拠点にしている。FAユースカップは1972・1980・2002・2021・2025年の5度制覇。2025年の決勝ではヴィラ・パークにマンチェスター・シティを迎えて3-1で勝った。
2012-13シーズンには欧州の若手大会「NextGenシリーズ」で優勝。トップチームのCL出場により、2026-27シーズンはUEFAユースリーグにもU-19チームを送り出す。
主な出身選手: ジャック・グリーリッシュ、ガブリエル・アグボンラホール、ギャレス・バリー、ギャリー・ケーヒル、ダリウス・ヴァッセル、ブライアン・リトル
ミッドランズを中心に大きなファン層を持ち、サポーターズクラブは世界中にある。ゴール裏のホルテ・エンドに陣取るファンは自らを「12人目の選手」と称し、2024年に結成されたサポーター団体「1897グループ」がティフォ(大規模な応援演出)やファンマーチを手がけている。ウィリアム皇太子やオジー・オズボーン、トム・ハンクスらもファンとして知られる。
鈴木彩艶がヴィラ・パークでデビューしたアーセナル戦では、ホームのファンがさっそく彼の名前を入れた応援歌で新守護神を迎えた。
日本から向かう場合、ロンドンを経由するのが分かりやすい。ロンドン・ユーストン駅からバーミンガム・ニューストリート駅までは、直通列車で最速1時間16分ほど。
ニューストリート駅からはヴィラ・パーク最寄りのウィットン駅(スタジアムまで約500メートル)、またはアストン駅(徒歩約15分)まで列車で約10分。
チケットは公式チケットサイト(tickets.avfc.co.uk)で販売される。試合ごとのチケットは、まず公式メンバーシップの会員向けに優先販売され、その後に一般販売という順番。2026-27シーズンは北スタンドの閉鎖で席数が減っており、クラブは会員向けの販売で売り切れる見込みだと案内している。観戦を考えるなら、事前にメンバーシップへの登録が前提になる。最新情報はクラブ公式サイトで確認したい。
クラブ紹介は 2026年11月5日 時点の調査です。試合・順位・成績のデータ提供: API-Football。エンブレムはクラブの識別のために表示しています(権利は各クラブに帰属)。