Koninklijke Voetbalclub Kortrijk
ベルギー西部、フランス国境に近い西フランドル州の古都コルトレイクを本拠とするクラブ。2025年に18年ぶりの2部降格を味わったが、創設125周年の2025-26シーズンに1年で1部へ復帰した。2022年以降、渡辺剛や田中聡、藤井陽也ら日本人選手が次々とプレーしてきたクラブで、2026-27シーズンは名古屋グランパスから期限付き移籍した倍井謙が在籍している。
📅 クラブ紹介(歴史・街・スタジアムなど)は2026年11月5日時点の情報です(出典36件)。試合・順位・今季成績は毎日自動で更新しています。
2026-27シーズンのジュピラー・プロ・リーグで18位(18チーム中・勝ち点4)順位表 →
今季成績は2026-27シーズン(7月1日以降)の公式戦すべての合計です。
ルーツは1901年3月14日に生まれたスポルティング・クラブ・クルトレジアン(SCコルトレイク)。1918〜19年ごろに町の古いクラブFCクルトレジアンと合併して「クルトレ・スポール」となり、1921-22年に現在のスタジアムがあるメーネン街道沿いへ拠点を移して、協会登録番号19を与えられた。1951年にクラブ名をオランダ語化して「コルトレイク・スポール」となった。同じ町には1922〜23年創設のライバル、スタッド・コルトレイク(登録番号161)もあった。
1971年5月、4部に落ちていたコルトレイク・スポールとスタッド・コルトレイクが合併し、現在のKVコルトレイクが誕生した。登録番号19を引き継ぎ、町の色である赤と白をクラブカラーに採用。合併後は急上昇し、1975-76シーズンに入れ替えプレーオフを勝ち抜いて1部に到達した。1979年に一度降格したが1年で戻り、1992年まで12年間1部で戦った。このため、クラブ自身は1901年を起点に数えており、2026年3月には125周年を祝った。
1990年代以降は苦しい時代が続き、2001年3月には破産に陥った。元選手のボードゥワン・ブラームらのグループがクラブを存続させ、3部から立て直しを図る。2006年に就任したハイン・ファンハーゼブルック監督のもと、2007-08シーズンに2部で優勝して1部へ復帰。2009-10シーズンにはレギュラーシーズン4位で上位プレーオフに進み、2012年にはクラブ史上初めてベルギーカップ決勝に進出した(ロケレンに0-1で敗れ準優勝)。
2015年5月、カーディフ・シティのオーナーとして知られるマレーシアの実業家ヴィンセント・タンがクラブを買収した。2023年にはアメリカの投資グループへの売却が発表されたものの、支払いが滞って白紙に戻り、タンがオーナーにとどまった。チームは2022-23シーズン以降毎年のように残留争いを強いられ、2024年には2部ロンメルとの入れ替え戦を制して踏みとどまったが、2024-25シーズンに降格プレーオフで敗れ、17シーズン続いた1部の座を失った。
2部(チャレンジャー・プロ・リーグ)に落ちた2025-26シーズンは、ミヒール・ヨンクヘーレ監督のもとで2位に入り、2026年4月10日に1年での1部復帰を決めた。2026-27シーズンは再びジュピラー・プロ・リーグで戦っている。
エンブレムエンブレムは白い盾を赤い逆V字形で三つに区切り、それぞれに赤で「K」「V」「K」の文字を配したデザインで、上に王冠を載せている。クラブカラーは赤と白で、ホームのユニフォームは赤が基調。
愛称: デ・ケレルス(De Kerels) / デ・フェーカー(De Veekaa)
| シーズン | リーグ | 順位 | トピック |
|---|---|---|---|
| 2021-22 | ジュピラー・プロ・リーグ | 13 | 1月に渡辺剛が加入。ズルテ・ワレヘムとのダービーで5-0の大勝[2][11] |
| 2022-23 | ジュピラー・プロ・リーグ | 14 | 残留争いの末、シーズン途中に就任したベルント・シュトルク監督のもとで残留。渡辺剛がリーグ戦全試合にフル出場し、田中聡も期限付き移籍で在籍[2][12][17] |
| 2023-24 | ジュピラー・プロ・リーグ | 15 | レギュラーシーズン15位。降格プレーオフを2位で終え、2部ロンメルとの入れ替え戦に2連勝して残留[2][13] |
| 2024-25 | ジュピラー・プロ・リーグ | 15 | レギュラーシーズン15位。降格プレーオフ3位で、17シーズンぶりに2部へ降格。藤井陽也・角田涼太朗・高嶺朋樹・金子拓郎の日本人4人が在籍したシーズン[2][14][22] |
| 2025-26 | チャレンジャー・プロ・リーグ(2部) | 2 | 勝ち点67で2位に入り、1年で1部復帰。創設125周年のシーズン[2][9][15] |
1970年代に中盤の主力として活躍。2001年の経営危機ではクラブ存続に動いたグループの中心となり、監督も務めた。ゴール裏の応援席は2010年から彼の名を冠している。[2][32]
2007-08シーズンの2部優勝で1部復帰に導き、2度目の在任中の2012年にクラブ初のベルギーカップ決勝へ進出。同年のベルギー年間最優秀監督に選ばれた。[2][31]
1部復帰1年目の2008-09シーズンに期限付き移籍でプレーし、リーグ戦26試合3得点。のちにウェストハムやクリスタル・パレスで活躍し、セネガル代表で2021年のアフリカ・ネイションズカップを制した。[28]
スタンダール・リエージュからの期限付き移籍で、リーグ戦34試合14得点。クラブ史上最高成績となった2009-10シーズンの上位プレーオフ進出を支えた。のちにリヴァプールやクリスタル・パレスでプレーし、ベルギー代表でも45試合に出場した。[3][27]
3度にわたって在籍したストライカーで、クラブ史上最多得点記録を持つ。2017-18シーズンにはリーグ戦21得点を挙げ、得点ランキング2位に入った。[2][29]
8シーズンにわたって左サイドバックとしてプレーし、2020年から主将を務めたクラブの象徴。股関節のけがで2022-23シーズン限りで引退し、最終戦でゴールを決めて別れを告げた。[2][30]
日本だと岐阜県高山市(約7.8万人)くらいの規模
ベルギー西部、西フランドル州の南部にある街で、レイエ川が歴史地区を貫いて流れる。フランス国境まではわずか約9キロ、フランスのリールからは約25キロ、ヘントからは約42キロと、国境の街らしい立地だ。
街の名を歴史に刻んだのが、1302年7月11日に郊外のフルーニンゲの野で戦われた「金拍車の戦い(グルデンスポーレンの戦い)」。フランドルの市民軍がフランス騎士軍を破り、戦場で集めた金の拍車が聖母教会に掲げられた。7月11日はいまもフランデレン共同体の祝日で、クラブの本拠地の名前もこの戦いにちなむ。
中央広場グローテ・マルクトに建つ鐘楼と、1238年創設のベギン会院は、ともにユネスコの世界遺産。レイエ川に架かる橋で結ばれた2つの中世の塔「ブルール塔」も街の象徴で、125周年のサポーターの行進もここから出発した。
中世以来、地元産の亜麻(フラックス)から織るリネンで栄え、19〜20世紀には亜麻産業の中心地だった。現在もテキスタイル産業が盛んな買い物の街で、ルーヴェン・カトリック大学のキャンパス(Kulak)などがある学生の街でもある。
1947年8月17日に開場した、メーネン街道沿いのスタジアム。名前は1302年の金拍車の戦いに由来する。建築家モーリス・ドゥラウスの設計で、約15か月かけて建てられた。KVコルトレイクとして初めての1部の試合がここで行われたのは1976年9月12日。
ヘイゼルの悲劇を受けた安全基準の強化で、1988年に旧メインスタンドを取り壊して建て替えた。収容人数は最大で約1万5,000人に達したこともあるが、コンクリートの劣化で1つのスタンドが閉鎖されて6,896人まで減少。2008年の1部復帰に合わせて改修し、現在の9,399人になった。サポーターの中心は約3,600人が立って応援するゴール裏の「ボー・ブラーム・スフェールトリビューン」。
応援の中心はウルトラスグループ「レッズ・アーミー」で、2010年にボードゥワン・ブラームの名を冠した立ち見席に陣取る。2013年からはサポーター団体「ユナイテッド19」が応援活動の取りまとめ役を担っている。2026年3月の創設125周年の試合前には、約1,200人のサポーターがブルール塔からスタジアムまで発煙筒を手に行進した。
サポーターズクラブは主に地元コルトレイクにあるが、ドイツのモンシャウにも国外のクラブがある。
日本からはブリュッセル空港を経由するのが一般的。コルトレイク駅はブリュッセル空港と直通列車で結ばれ、所要は約1時間。ブリュッセル、ヘント、ブルッヘ、アントワープ、フランスのリールとも直通で結ばれる国際駅だ。
スタジアムへは、路線バス(デ・ライン)の「Kortrijk Meensepoort」停留所が最寄り。スタジアムの駐車場は許可証を持つ人専用のため、車なら市内の公共駐車場(Kortrijk Weide から徒歩約13分など)を使う。スタジアム入口の向かいには約1,000台分の駐輪場がある。
チケットはクラブ公式のオンラインショップで購入する。2025-26シーズンから、16歳以上の購入者はベルギーの本人確認アプリ「itsme」での一度きりの認証が必要で、チケットは1枚ごとに記名式。試合当日は事務局の窓口が開いていないため、ベルギーの身分証を持たない人は早めに公式サイトの FAQ を確認するか、クラブに問い合わせたい。
クラブ紹介は 2026年11月5日 時点の調査です。試合・順位・成績のデータ提供: API-Football。エンブレムはクラブの識別のために表示しています(権利は各クラブに帰属)。