11月4日に、日本代表のメンバーが発表される。 14日にブラジル、17日にパラグアイと、シンガポールで戦う2試合だ。
その発表を前に、所属クラブのピッチに立てていない選手たちがいる。 理由は、大きく2つに分かれる。 体が治るのを待っている選手と、体はもう戻っているのに、出番が来ない選手だ。
いちばん長く離れているのは、三笘薫だ。
最後に公式戦に出たのは、5月9日のウルヴス戦。先発して58分にピッチを退いた。 左のハムストリングだった。5月25日にブライトンが手術の成功を発表し、三笘はワールドカップのメンバーから外れた。
8月にはチームに合流していたが、復帰の目標は何度か後ろにずれた。 10月下旬、監督は、代表ウィークの前に戻るのは難しく、明けには戻れるはずだと話している。 日本のメディアは、11月22日のハル・シティ戦を今季初出場の候補に挙げている。ハルには、守田英正がいる。
冨安健洋は、9月20日のリーズ戦で、ふくらはぎを痛めて前半だけで退いた。 日本サッカー協会は、9月と10月の代表4試合の不参加を発表した。 戻ってくるはずだった10月、クリスタル・パレスのサージュ監督は会見でこう話した。
「次の代表ウィークまでは出られない。別の負傷を抱えている」
新しい負傷がどこなのかは、公表されていない。
上田綺世は、10月13日のチャンピオンズリーグ、アーセナル戦で、左のかかとを痛めた。 78分までプレーした試合だった。検査の結果は、左足の裏の筋膜の断裂だと報じられている。リールは診断を公式には発表していない。 アンチェロッティ監督は、11月8日のレンヌ戦を目標に挙げつつ、無理なら代表ウィーク明けだとしている。 森保一監督は11月1日、上田を今回は招集しない方向だと話した。
長いトンネルを抜けた選手もいる。
南野拓実は、昨年12月21日に左膝の前十字靭帯を切った。 10月15日のカンファレンスリーグ、CSKAソフィア戦で先発し、298日ぶりに公式戦のピッチに戻った。3分の先制点は、南野から始まっている。 11月1日のパリFC戦にも、途中から35分出た。
代表活動中にお尻の筋肉を痛めた板倉滉は、10月27日のポカールで13分、31日のリーグ戦でも13分。 8月下旬に開始10分ほどでハムストリングを痛めた大橋祐紀は、10月31日のスウォンジー戦で、2か月あまりぶりにピッチに立った。11分だった。
ザルツブルクのチェイス・アンリは、まだピッチには立っていない。 最後の公式戦は、昨シーズンの5月17日。 けがが続き、今季はメンバーに入れない試合が続いていたが、11月1日のルステナウ戦で、初めてベンチに名前が入った。出番は、なかった。
体は戻っているのに、出番が来ない選手もいる。
遠藤航は、今季まだ1分も公式戦に出ていない。 2月に左足を痛めて手術し、ワールドカップは初戦を前にチームを離れた。そのとき、代表から退くことも表明している。 リヴァプールの負傷者リストに、遠藤の名前はない。ベンチには何度も座っている。11月1日のアーセナル戦でも、ベンチから試合を見ていた。 新しく就任したイラオラ監督は9月、遠藤は好きな選手で、出番は必ず来ると話していた。それでも、チャンピオンズリーグのリーグフェーズの登録からは外れた。 契約は2027年6月まで。1月の移籍市場で手放す可能性が、イングランドで報じられている。
伊藤洋輝は、日本代表とバイエルンで、まるで別の選手のように扱われている。 9月と10月の代表4試合は、すべてに出て、3試合が先発。合わせて288分。 バイエルンでは今季、14試合でメンバーに入り、出たのは4試合、111分。リーグ戦は、10月25日のフライブルク戦の4分だけだ。 10月28日のポカールで、ようやく今季初めて先発して90分を戦った。 エーベル取締役は、本人もここでの状況が非常に厳しいことを分かっている、という趣旨の話をしている。
バレンシアの佐藤龍之介は、9月11日のセビージャ戦に先発して62分出たのが最後だ。 その2日後に監督が代わり、10月からはアギーレ監督がチームを率いている。 9月15日から6試合続けて、ベンチに入りながら出番がなかった。
ベルギーでも、同じ形が続いている。 山田新はOHルーヴェンで、9月12日を最後に出ていない。 シント・トロイデンの荒木遼太郎は、10月11日のメヘレン戦で前半だけで交代して以降、4試合ベンチに座ったままだ。 ドイツ2部、ザンクト・パウリの安藤智哉は、開幕から先発を続けていたが、9月20日に退場し、その後代表をけがで離れた。戻ってからの3試合は、ベンチで出番がない。
11月の代表ウィークが終わると、欧州のシーズンは年末の過密日程に入る。 三笘も、冨安も、上田も、復帰の目安はその代表ウィークの明けに置かれている。
治るのを待つ選手たちには、戻る日の目安がある。 治っても出られない選手たちには、それがない。 1月の移籍市場が開くまで、あと2か月。
