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27人に増えても、届かない場所がある——内田、本田、長友、香川、岡崎が立ったCLの大一番

2026年10月24日 リリース·独自記事

27人。

今季、UEFAの3大会の本大会で、すでにピッチに立った日本人の数だ。リーグフェーズは3節を終えたところで、もう過去最多になっている。

シーズンCLELECL3大会計
2021-221人7人8人14人
2022-236人8人1人14人
2023-248人7人10人22人
2024-2511人4人7人22人
2025-268人8人7人23人
2026-275人9人13人27人

本大会に1分以上出場した選手の数。予選は含まず、2026-27は第3節まで。

裾野は、たしかに広がった。 では、頂点はどうか。


CLで、日本人がピッチに立って戦った最も先のラウンドは、準決勝だ。

到達選手シーズンクラブ
ベスト4奥寺康彦1978-79ケルン
ベスト4内田篤人2010-11シャルケ
ベスト8本田圭佑2009-10CSKAモスクワ
ベスト8長友佑都2010-11インテル
ベスト8香川真司2013-14マンチェスター・ユナイテッド
ベスト8岡崎慎司2016-17レスター
ベスト8冨安健洋2023-24アーセナル
ベスト8守田英正2025-26スポルティング

奥寺はCLの前身、チャンピオンズカップ。

奥寺は準決勝の第1戦、敵地でのノッティンガム・フォレスト戦でゴールを奪った。アジア人として、この大会で初めてのゴールだった。試合は3-3。ケルンは第2戦を0-1で落とし、決勝を逃した。 内田は準々決勝と準決勝の4試合すべてに先発した。準々決勝で破ったのは、長友のインテル。CLで初めての日本人対決だった。準決勝ではマンチェスター・ユナイテッドに敗れた。


こうして並べると、2010年代の顔ぶれに改めて驚く。

本田はCSKAで、ラウンド16のセビージャ戦でフリーキックを決めて8強に進んだ。長友は前年の欧州王者インテルで、香川はマンチェスター・ユナイテッドで、岡崎はプレミアリーグを制したレスターで、それぞれ準々決勝のピッチに立った。 2010年から2017年までの8年間に、内田を含めて5人。欧州でプレーする日本人がまだ今よりずっと少なかった時代に、彼らは大一番のピッチにいた。

その後の9年間で、準々決勝のピッチに立ったのは冨安と守田の2人。 今季ECLの13人が示すように、いまの日本人の多くは中堅クラブで主力を担っている。それ自体は大きな前進だ。 ただ、人数は増えたのに、勝ち上がるクラブの主力として戦う日本人は、むしろ少なくなった。


チームがもっと先へ進んだ例はある。 2012年の決勝では宇佐美貴史が、2022年の決勝では南野拓実が、ベンチに座っていた。19歳でバイエルンに期限付きで加わった宇佐美のCL出場は、そのシーズン、グループステージの1試合だけ。南野も決勝トーナメントでは出番がなかった。 昨季は伊藤洋輝のバイエルンが準決勝まで進んだが、伊藤は準々決勝と準決勝の4試合とも出番がなかった。 決勝のピッチに立った日本人は、前身の大会を含めて、まだいない。

ほかの2大会には、頂点を知る日本人がいる。 2002年に小野伸二がUEFAカップを制し、日本人として初めて欧州のタイトルを手にした。2022年には長谷部誠と鎌田大地がヨーロッパリーグを制した。鎌田は昨季、クリスタル・パレスでカンファレンスリーグも制し、決勝はフル出場だった。別々の2つの大会で優勝した日本人は、鎌田しかいない。


今季のCLでピッチに立った日本人は5人。アストン・ヴィラの鈴木彩艶、フェイエノールトの渡辺剛、PSVの佐野航大、リールの上田綺世、そしてバイエルンの伊藤だ。 優勝候補のバイエルンには伊藤が、リヴァプールには遠藤航がいる。ただ、遠藤はここまで出場がない。 所属クラブの格で考えると、今季も日本人が主力のクラブが頂点まで勝ち上がるのは簡単ではなさそうだ。それでも、大会はまだ始まったばかり。どこまで行けるのか、見守りたい。

その先に、楽しみにしている光景がある。 優勝候補と呼ばれるクラブに、日本人が何人もいること。 かつての内田や長友のように大一番に先発し、その先の決勝のピッチにも立つこと。 2010年代の5人は、数ではなく立っていた場所で、日本人の可能性を見せてくれた。 27人に広がった裾野は、いつかもう一度、そこへつながっていくはずだと思っている。

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出典・引用について

出典・参考文献

直接引用部分 ・なし 間接引用部分 ・奥寺康彦が1978-79シーズンのチャンピオンズカップ準決勝第1戦で得点し、アジア人として大会初のゴールを記録した点はWikipedia「Yasuhiko Okudera」、サッカーキング(2019年10月3日)、立命館大学の奥寺康彦氏講演資料。準決勝の日程と会場はDFBデータセンター ・内田篤人が2010-11シーズンの準々決勝・準決勝の4試合すべてに先発した点はRSSSFのシャルケ全試合記録とDFBデータセンター。準々決勝でのインテル(長友佑都)との対戦はNumber Web ・本田圭佑の2009-10シーズン準々決勝インテル戦出場はUEFA.com。香川真司の2013-14シーズン準々決勝バイエルン戦はフットボールチャンネル(2014年4月10日)。岡崎慎司の2016-17シーズン準々決勝アトレティコ戦はサッカーキング(2017年4月19日)。冨安健洋の2023-24シーズン準々決勝バイエルン戦はサッカーキング(2024年4月18日) ・宇佐美貴史の2012年決勝、南野拓実の2022年決勝のベンチ入りはWikipediaの各決勝のメンバー表とサッカーキング(2022年5月29日)。宇佐美が決勝で出場しなかった点はJリーグ公式サイトのインタビュー ・本田圭佑が2009-10シーズンのラウンド16セビージャ戦でフリーキックを決めた点はSportiva(2023年2月14日)、奥寺の準決勝のスコア(第1戦3-3、第2戦0-1)はDFBデータセンターとWikipedia「1978–79 European Cup」 ・伊藤洋輝の2025-26シーズン準決勝PSG戦2試合がベンチスタートだった点はフットボールチャンネル(2026年5月) ・小野伸二のUEFAカップ優勝はAFCの記述(フットボールチャンネル経由)。鎌田大地のECL優勝(2026年5月27日、ラージョに1-0)はサッカーキング(2026年5月27日) 参考情報の使用 ・シーズン別の出場者数と、CLで各選手が出場した最も先のラウンドはTransfermarktの記録(本大会のみ。予選・プレーオフは含まない。2026年10月24日時点、2026-27シーズンはリーグフェーズ第3節まで)。同じシーズンに2大会に出た選手は1人として数えた。長田澪バックハウスはTransfermarktでドイツ国籍として扱われているため含めていない ・守田英正の2025-26シーズン準々決勝アーセナル戦、伊藤洋輝の2025-26シーズンの出場時間(準々決勝・準決勝の4試合は0分)、今季CLの日本人5人の所属クラブと遠藤航の出場なしはAPI-Footballの試合別データと選手マスタ(自社DB player_match_stats / players) ・インテルが2009-10シーズンの欧州王者、レスターが2015-16シーズンのプレミアリーグ王者だった点は各大会の公式記録 筆者の解釈・分析 ・2010〜2017年の5人と、その後の9年間の2人を比べ、「勝ち上がるクラブの主力として戦う日本人は、むしろ少なくなった」とした見立て(準々決勝のピッチに立った人数での比較) ・今季も日本人が主力のクラブがCLで頂点まで勝ち上がるのは簡単ではなさそうだ、とした見立て(所属クラブの顔ぶれからの判断。優勝予想のオッズや予測モデルは参照していない) ・いまの日本人の多くが中堅クラブで主力を担っているとした見立て(今季ECLの13人など出場クラブの顔ぶれからの判断) ・別々の2大会で優勝した日本人を鎌田だけとした点は、各大会の日本人優勝者(小野、長谷部、鎌田)を並べた筆者の整理 ・「2010年代の5人は、数ではなく立っていた場所で可能性を見せた」という評価と、優勝候補のクラブに日本人が何人もいる状態を楽しみにしている、という結びは筆者の希望

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